工場紹介│藁科銘茶 杉山園
お茶の特性に合わせ、火入れ乾燥を行う技術があります。
遠赤外線火入れを乾燥機、熱風対流棚式乾燥機(ねっぷうたいりゅうしきたなかんそうき)
を駆使して
杉山園独自の香り、味を生み出します。
農家さんが作ったお茶を荒茶と言います。
荒茶が形が不揃いで、細かい茶や太い茶、茎、
粉等が含まれています。
この工程では細かい茶を抜き、太い茶を切断して形を整えます。
また芽茶や商品にならない細かい粉なども選別します。
茶の茎の部分を棒と呼びますが、
この棒が静電気に反応するこ
と
から、良質の棒を選別します。
電気棒取機で取りきれなかった棒を更に光センサーにより
取り除きます。
(ねっぷうたいりゅうたなしきかんそうき)
新茶の新鮮な香りを出したい場合に使われる乾燥機です。
この中を6段ある棚式コンベアに乗ったお茶が、ゆっくり移動す
る中、熱風が流れて長時間かけてじっくり乾燥させます。
(最長20分)
この乾燥機は強い火入香を出したい場合に使われます。
遠赤外線によりお茶の芯まで火を入れることで、お茶の旨みや
香りを更に
引き出すことができます。
総合機により選別された芽、芯(針のように細かい部分)、頭
(太い葉を刻んだ部分)、細粉(細かく重い粉)を別々に火入れ
をします。ここは非常に難しい行程ですが、杉山園の香味はこの
ノウハウにより生まれます。(7~8分)
風力により軽い粉を飛ばして本茶と粉を選別します。
これを唐箕(とうみ)と呼び、昔から使われている機械です。
お茶の部位、芯、芽、頭、それぞれ火入れされたものを均一に
混ぜる行程、合組を行います。
ここで初めて急須で淹れるお茶の出来上がりです。
出来たてのお茶はとても香ばしく癒されます。
合組されたのちに、すぐ品質保持のために窒素ガス充填パック
され、20kgの段ボールに入れ、冷凍庫に運ばれます。
伝統の製法で杉山園独自の香り、味を生み出します。